【哲学対話】「幸福」について考える レポート
【哲学対話】「幸福」について考える レポート

【哲学対話】「幸福」について考える レポート

2023年8月28日に哲学対話(「幸福」について考える)をしました。
今日はそのレポートを書いていきます。

「幸福」と聞いて何を考えるか

はじめに、「幸福」についてどう考えているのか、を列挙してもらいました。

・学歴、収入、有名な会社という肩書は必要なのか?
・人それぞれなのでは?
・経済的、健康的、人間関係という側面は最低限満たさなければいけないラインがあるのでは?
・社会的な刷り込みで形成された側面もあるのでは?
・自分で見つけるもので、社会から与えられるのではないのでは?
・社会的でも、個人的でもないところに幸福があるのでは?
・幸福は理想にすぎないから、幸福になんてなれないのでは?
・幸福を理想としないことで、幸福になれるのでは?

など、たくさんの考えを提示していただきました。

関係を考えてみる、分類してみる

次に、これまで列挙した内容の関係を探ったり、分類して比較を行いました。問を形成するための準備です。

これまでの内容を一段高い場所からみる段階に入ります。

・時間による分類
→短い幸せと長い幸せに分けて分類しました。

・幸せと快楽の区別
→時間による分類からの影響ですが、これまで幸福といわれてきたもののなかに、幸福と言えないものもあるのでは、という意見がありました。
→→それに伴い、「人それぞれ」というときに考えられている幸福には、快楽という側面が強いのでは、という意見がありました。

・社会と個人、そして、それ以外何かの分類
→この点に関して興味を持たれた方が多かったようです。

・能動的な行為による個人的な幸福の意味連関の形成
→これは、個人的な幸せは短い時間でしかない(=快楽)という分類に対して、自分の生きる意味を能動的に形成する行為として、長期的な幸せもありうるという意見をいただきました。
→一言で言うと、個人的な幸せの分類になるかと思います。

問を立ててみる

これまでの対話からさらに深めたいトピックを考えていただきました。
私が設定した時間が少なかったようでした。
次はこの時間の割合を多くしようかと思います。

みんなで決めた問は、「幸福が構成される過程は?」になりました。

問を探究する

現代社会から離れて、遠い昔の幸福を考えることで、社会における幸福についてまず考えました。

そのあとに、個人の幸福がどのような形で強調されるようになったのかを考えました。

問が難しかったのもあり、社会の幸福と、個人の幸福をみんなで考えなおしました。
社会か個人か、どちらの幸福が正しいか、というかたちになりそうでしたが、それぞれが異なった意見を把握できたようで、よい時間だったと思います。

最終的には、どちらかではなく、個人と社会とのかかわりから幸福を考えるという視点を得て、今回の哲学対話を終えました。

おわりに

二時間で深いところまで幸福を考えることができ、とても有意義な時間になりました。

異なった意見に対して、ご自身の立場と比較しながら粘り強く考えてくださり、素晴らしい哲学対話の時間になりました。

また機会があれば、同様の哲学対話を開催したいと思っています。
はじめての方も大歓迎ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

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