3月【初回無料 対話型鑑賞】対話で楽しむ美術
3月【初回無料 対話型鑑賞】対話で楽しむ美術

3月【初回無料 対話型鑑賞】対話で楽しむ美術

一緒にのんびり美術鑑賞してみませんか。
初心者の方も大歓迎です!


・絵画鑑賞に興味があるけど何からはじめたらいいんだろう
・興味があって美術を勉強してみたけれど、なんかちょっと飽き始めてる
・美術館を満喫できるようになりたい

・たくさんのことに気づく練習をしたい
・好奇心を育む練習をしたい
・論理的に説明する能力を身につけたい
・自分の考えに固執せず、相手の考えに柔軟に対応できるようになりたい

とお考えの方、ぜひお気軽にご参加ください。



*開催概要
・開催日時:3月24日日曜日 14時00分~15時00分
・会場:オンラインです。3月からWebexを利用します。スマホやタブレットでのご参加の場合は事前にアプリのダウンロードをお願い致しますこちらからどうぞ。パソコンでのご参加の場合はダウンロードは必要ありません。
・定員:7名程度
・参加費:500円(開始30分前まで購入可能)
→チケットは「こちらからお申し込みください」。
→なお、オンラインのURLはメールでの送付なります。
→→支払い確認の自動メールは数分かかる場合があります。その後改めて、手動でのメールをお送りいたします。ト・アリストンからのメールがない場合はお手数ですが、下記のアドレスまでご連絡ください。
cafetoariston[a]gmail.com ([a]を@に換えてください)
・初回の方は無料です。「こちらからお申し込みください」。
・下記【対話型鑑賞(VTS)について】で書いた能力の習得には複数回の参加が望ましいです。迷ったら、月に1回か2回程度の頻度ではじめてみてください。



*ルール
・美術の知識はなるべく使わず、ご自身で考えたことをもとに対話しましょう。ただし、例外はあります。


・対立意見は積極的に出して欲しいですが、相手の意見を否定するのではなく、どのような違いがあるのかを考えましょう。


・一つの作品を集中して鑑賞したり、関係の深い絵画を比較したり、美術史の知識を少し取り入れてみたり、様々な方法で絵画を鑑賞します。予めご了承ください。



対話型鑑賞(VTS)について
なんかすごく有り難いお話なんだけど、聞き終えたあとには内容をすっかり忘れてしまった、そんな経験ありませんか。

対話型鑑賞(Visual Thinking Strategies)とは、ニューヨーク近代美術館(MoMA)でフィリップ・ヤノウィンらによって開発された美術の鑑賞方法です。

対話型鑑賞って、最近よく聞くけど、なんでそもそも対話するの?、と感じるかと思います。
もともとMoMAでは訪れた人たちにたくさんのワークショップを開いていました。しかし、参加者の満足度は高いものの、どれもなかなか情報が内面化されていない、という現実に悩んでいました。美術史などの知識がない相手に、ただ知識を教えてもあまり定着しなかったのです。

そのため、ヤノウィンらは様々な試行錯誤をしました。その結果として開発されたものの一つが、対話型鑑賞です。

何かを学ぶには順次があるように思われます。まずもってある事柄に対する好奇心を育み、そして、次に、好奇心を美術史などの既存の知識体系へ向けていくのがよい順ではないでしょうか。人間の発達段階における考察ですが、哲学者ジャン=ジャック・ルソーは知識をすぐに与えて好奇心の成長を止めてはならないと言っています。


好奇心をはぐくむには、けっしていそいでそれをみたしてやってはいけない。かれの能力にふさわしいいろいろな問題を出して、それを解かせるがいい。
ルソー『エミール(上)』今野訳、岩波文庫、1962年、375頁


すぐに答えを与えたのでは、ただの暗記になってしまい、なかなか記憶に定着しませんし、答え合せから一歩進んで、何かを考えることをしなくなってしまいます。
そして、好奇心を育むのに効果的だったのが、知識を用いない対話形式の鑑賞だったのです。

さらに、対話型鑑賞は、好奇心を育むのみならず、一つのアートをよく観察し、言葉で表現し、他者の考えに触れ、自分と他者の考えとの関係を探ることで、
観察能力、根拠に基づいた推論能力を高め、
自分の意見が暫定的なものであること
を学ぶことができるとされています。


ただ、対話型鑑賞は小学生を対象とした鑑賞方法なので、大人がやるには物足りなさを感じるときがあります。
そのため、この会では、対話をベースにしつつ、初心者の方でもちょっとずつ知識を身につけたり、鑑賞力を深められるよう様々な工夫をしております。

したがって、この会では、

・絵画鑑賞に興味があるけど何からはじめたらいいんだろう
・興味があって美術を勉強してみたけれど、なんかちょっと飽き始めてる
・美術館を満喫できるようになりたい
・たくさんのことに気づく練習をしたい
・好奇心を育む練習をしたい

・論理的に説明する能力を身につけたい
・自分の考えに固執せず、相手の考えに柔軟に対応できるようになりたい

という方におすすめの講座になっております。

参考文献
ヤノウィン, フィリップ, (2015), 『学力をのばす美術鑑賞』, 京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センター訳, 淡交社.



◆対話型鑑賞の応用と、一歩先を考えている方の読書案内

・対話型鑑賞は他の学問への応用も試みられています。対話型鑑賞と教育について考えたい方は、ヤノウィン『学力をのばす美術鑑賞』をどうぞ。家庭内での会話にも役立つかと思います。



*この会では、美術の知識を使うのはお控えいただいてますが、知識を得ることを否定しているわけではありません。興味がでてきたら、ぜひご自身のペースで勉強してみてください。

・おすすめは、高階修爾『絵画を見る眼Ⅰ』『絵画を見る眼Ⅱ』、佐藤直樹『東京藝大で教わる西洋美術の見かた』です。はじめの一冊として、またいろんな入門書読んだけどなんか腑に落ちない、という方はぜひ!読み終えた後は、まったく違った景色で絵画を眺めていることに気づくかと思います。
 あと、少し専門的になってしまいますが、高階『20世紀美術』も非常におすすめです。印象派という転換期があり、そこから抽象絵画、現代アートがいかに生じたのかを描いているので、印象派以降の美術の見方がわかります。

・絵画に描かれているものには様々な意味があります。そのパターンを知るには、宮下規久朗『モチーフで読む美術史』がおすすめです。楽器、猫が何の象徴なのかなどを知っておくと絵画をより楽しめるようになります。続編もありますので、そちらもおすすめです。

・また、美術検定のテキストがよくまとまっています。まずは4級の副読本からはじめるといいと思います。100個の名画と画家の名前を覚えるのにとてもいいです。次は、3級の速習ブックがついた公式テキスト(3級から1級まで)がおすすめです。公式テキストには続編もあるのでそちらもおすすめです。
 ただし、2級、1級になってくると、美術作品の保管のための知識なども問われてきますので、検定試験を目標とする場合は、そこに学習意欲をもてるか考えてから決めるのがいいかと思います。純粋にテキストが素晴らしいのでおすすめした感じです。



・近年多くのグローバル企業が、美術系大学によるエグゼクティブトレーニングに幹部を送り込んでいることが知られています。
山口周さんは『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』で、
①変動要因の多い現代ビジネスでは、従来の科学的・論理的思考による経営判断では解決策にならない場合が多くある
②多くの企業が、MBAで教えられる、科学的・論理的スキルを用いて結論を出すようになり、「正解のコモディティ化」が起こっている
という理由から、感性と論理との統合としてのアートな経営判断が注目されるようになった、と指摘しています。

 本書において「美意識」を鍛える方法の一つとして対話型鑑賞が提案されています。ビジネス・キャリアとアートに関しては、山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』、ポーリーン・ブラウン『ハーバードの美意識を磨く授業: AIにはつくりえない「価値」を生み出すには』、岡崎大輔『なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?』がおすすめです。





*その他
・これまでト・アリストンの対話型鑑賞に参加されたことのある場合は、無料の「初回チケット」のお申し込みはご遠慮ください。
・その場合は、断りなくこちらからキャンセルさせていただきます。予めご了承下さい。


・ホームページ
https://toariston.tokyo/
・ツイッター
https://twitter.com/philotoariston
・スレッズ
https://www.threads.net/@ philotoariston


*当方は適格請求書発行業者ではないため、インボイス制度に対応した適格請求書の発行はできかねますので予めご了承ください。

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