*お申込みはチケット一覧ページから。
*チケットは、読書会開始24時間前まで購入可能です。
*アーカイブが配信あります(チケット購入者にかぎり)。欠席されても安心な読書会です。
■哲学書にあまり触れたことのない方のための読書会です!
トアリストンは、「問いと知が日常の風景になる、やわらかな学びの場所」です。
読書会メンバーの多くは、哲学書をあまり読んだことのない初学者です。
わからないこと、気になったこと、その場で考えたこと、理解の確認など、お互いに話しながら、ゆっくりと進行していきます。
真剣な会ではありますが、気軽に参加できる読書会になっています。
途中からのご参加も大歓迎です(初回は2025年8月7日になります)。
■トアリストン読書会のご感想
・感想①
本当にお世話になりました。ゆっくりと、 納得がいくまで解説して頂けたので、理解ができたのと、 まとめながら整理できそのうえでわかっていけたことが大きかったように感じています。特に、後者のことは他の読書会ではあまり感じられない、 当読書会の特長と思います。 主催者の方の柔らかなイメージも哲学と良い意味で、新鮮かつ和やかな雰囲気で会が進んだことも個人的にとても心地良かったです。
・感想②
哲学書の原文を読むのは、小説と比べて難しく感じます。一文一文が重く、何を言っているのかすぐに理解できないこともしばしばです。ただ、誰かと一緒に読むと、自分では気づけなかった新しい視点や補足が得られることがあり、「そういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間があります。一人で読むより時間はかかりますが、その分、少しずつ理解が深まる過程が面白いです。
・感想③
毎回、非常に丁寧に説明をして頂いているので解釈が深まります。説明用語もわかりやすいです。また、ところどころで主催者様が間に入り、他の参加者と意見交流することがありこれも思考が拡がるとともに興味がそそられるところです。そして、自分の解釈がまとまっていない場合でも、うまく整理し直していただけるので助かっています。加えて、受講者の意見を決して否定されないところは、安心感を得られるとともに本読書会の魅力であり、特長と思います。
■エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』
哲学者エマニュエル・レヴィナス(1906-1995)は、フランスの現代思想において近年注目されています。
主著『全体性と無限』はユダヤ人たるレヴィナス自身が経験した世界大戦における暴力、そしてその暴力の根源に対する一つの哲学の提示でもあり、解答でもあります。
本著作はわたしたちが暴力に対して考えるべき内容に富んでおり、その内容を知ることは現代のみならずいかなる時代においても有効です。
なぜ戦争はあるのか。
私たちは他者といかにして出会い、いかなる関係を持つのか。
私にとって他者とはなにか。
戦争に陥らないような思想、倫理とはどのようなものか。
レヴィナス哲学のうち最も有名な概念である「顔」、そしてフェミニズムの側面からも大きな議論を呼び起こしている「女性的なもの」、そして「他者」。
それらが主に展開されるところの本著は、レヴィナス研究においてもいまだその中心に位置しており、したがって本著作を読むことがレヴィナスの哲学を理解することの最も近道であるとも言えます。
近年、気鋭の専門家である藤岡先生から新訳が文庫版で出版され、大変手に取りやすくなりました。
ぜひ本読書会で、レヴィナスの哲学に触れてみませんか。
■イベント詳細
〇テキスト
・レヴィナス『全体性と無限』(藤岡俊博訳)を読みます。 事前にご購入ください。
・様々な訳がございますが、藤岡俊博訳で統一して読んでいきますので、予めご了承ください。
〇日時
・隔週木曜日、20時~22時
〇期間
・読みえるまで
〇進め方
・参加者の皆さまは全員読解にご参加いただきます。
・一段落ずつ音読していただき、 どのように解釈するのかみんなで考えていきます。
・読解の補助として、講師が解説します。
〇場所
・Zoomを用いたオンラインでの読書会になります。
・スマホやタブレットでのご参加の場合は事前にアプリのダウンロードをお願い致します。
・アプリのダウンロード方法がわからない場合、Zoomサポートにてご確認ください。
・アプリのダウンロード方法がわからない場合、Zoomサポートにてご確認ください。
・パソコンでのご参加の場合はダウンロードは必要ありません。
・読書会を録画して、読書会のメンバーに2週間ほど共有しおります。予めご了承ください。
・録画動画はチケットをご購入していただいた方にかぎりお配りしております。
〇参加にあたって
•相手の考えを頭ごなしに否定するような発言や、侮辱するような発言は禁止です。
(同意いただけない場合は、今後のご参加をお断りさせていただきます)
•カメラはオフでも構いません。 マイクをオンにする場合は、静かな環境でお願いいたします。
〇その他
・参加人数が少なくなった場合などは、すべて読み終える前に読書会を終了する場合があります。 ご了承ください。
■読書案内
・熊野純彦(2011)、『レヴィナス入門』、ちくま新書
→最も手軽に読める入門書。
・渡名喜庸哲 (2021)『レヴィナスの企て——『全体性と無限』と「人間」の多層性——』、勁草書房
→『全体性と無限』を中心とした本格的な研究書。上級者向けです。
・渡名喜庸哲(2024)『レヴィナス 顔の向こうに』、青土社
→レヴィナス研究の最前線に立つ研究者によって噛み砕かれたレヴィナス論。内容はレヴィナスにしっかり追従し深い考察であるが、一般向けに書かれており、前提知識がなくても十分に楽しめる本です。アンパンマンやAIなど、誰にでも馴染みのあるものをレヴィナス的視線から考えることができる良書です。
・小手川正二郎 (2015)『甦るレヴィナス—『全体性と無限』読解—』、水声社
→『全体性と無限』をメインにした研究書。専門的です難しいですが、本格的に理解したい方にはおすすめです。
・サロモン・マルカ 『評伝レヴィナス—生と痕跡—』、斎藤慶典・渡名喜庸哲・小手川正二郎訳、慶應義塾大学出版会、2016年
→レヴィナスの生まれてからの生活、その人生の痕跡を辿ることのできる本。レヴィナス自身の思想の内容よりも、その人生そのものを明らかにしています。その人の人生を知ることは、その思想形成の過程を知ることにもなるので、レヴィナス読解の参考として、読んでみるのも面白いかと思います。
・エマニュエル・レヴィナス、『実存から実存者へ』、西谷修訳、ちくま学芸文庫、2012年
→レヴィナス自身の著作ですが、『全体性と無限』の前に出版された、レヴィナス初の著作として重要。とても短く、文庫版でも気軽に読めるので、レヴィナス著作そのものの入門としてもおすすめです。『全体性と無限』ではあまりあまり扱われることのないレヴィナスの「イリヤ(il y a)」などの概念が展開されています。
■講師
小川真未 博士(哲学)(中央大学):https://researchmap.jp/mamiogawa
・レヴィナスの研究。主に前期のイリヤと後期の存在の彼方をキーワードとし、レヴィナス思想全体を扱っている。
■トアリストン
・公式HP
https://toariston.tokyo/
・ツイッター
https://twitter.com/philotoariston
・スレッズ
https://www.threads.net/@ philotoariston
*当方は適格請求書発行業者ではないため、インボイス制度に対応した適格請求書の発行はできかねますので予めご了承ください。