スピノザ『エチカ』読書会
スピノザ『エチカ』読書会

スピノザ『エチカ』読書会

・お申込みはチケット一覧ページから。
読書会開始24時間前までチケット購入可能です。

■哲学書にあまり触れたことのない方のための読書会です!

【哲学スクール】トアリストンの読書会メンバーの多くは、哲学書をあまり読んだことのない初学者です。

わからないこと、気になったこと、その場で考えたこと、理解の確認など、お互いに話しながら、ゆっくりと進行していきます。

真剣な会ではありますが、気軽に参加できる読書会になっています。

途中からのご参加も大歓迎です(初回が2024年9月25日になります)。


■トアリストン読書会のご感想

・感想①
本当にお世話になりました。ゆっくりと、 納得がいくまで解説して頂けたので、理解ができたのと、 まとめながら整理できそのうえでわかっていけたことが大きかったように感じています。特に、後者のことは他の読書会ではあまり感じられない、 当読書会の特長と思います。 主催者の方の柔らかなイメージも哲学と良い意味で、新鮮かつ和やかな雰囲気で会が進んだことも個人的にとても心地良かったです。


・感想②
哲学書の原文を読むのは、小説と比べて難しく感じます。一文一文が重く、何を言っているのかすぐに理解できないこともしばしばです。ただ、誰かと一緒に読むと、自分では気づけなかった新しい視点や補足が得られることがあり、「そういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間があります。一人で読むより時間はかかりますが、その分、少しずつ理解が深まる過程が面白いです。


・感想③
毎回、非常に丁寧に説明をして頂いているので解釈が深まります。説明用語もわかりやすいです。また、ところどころで主催者様が間に入り、他の参加者と意見交流することがありこれも思考が拡がるとともに興味がそそられるところです。そして、自分の解釈がまとまっていない場合でも、うまく整理し直していただけるので助かっています。加えて、受講者の意見を決して否定されないところは、安心感を得られるとともに本読書会の魅力であり、特長と思います。


■人生を豊かにするための知恵の書―スピノザ『エチカ』


本読書会では、哲学者ベネディクトゥス・デ・スピノザ(1632-1677)の主著『エチカ』を読みます。

西洋哲学史上最も難解な哲学書のひとつですが、元スピノザ研究者の講師がゆっくり丁寧に解説します。

自分の感情との向き合い方や、人間やものごとの愛し方、世の中のルールに流されない生き方、幸福の求め方等。

『エチカ』には、人生を豊かにするための知恵がたくさん詰まっています。

大学で哲学を学んでいる人だけが読むのは、非常にもったいない。

そんな思いから、読書会を開催します。

スピノザに関心のある方や、哲学書にチャレンジしてみたい方等。

ご参加をお待ちしております。


■「ト・アリストン」と『エチカ』


『エチカ』は下記5部構成です。


・第1部「神について」
・第2部「精神の本性と起源について」
・第3部「感情の起源と本性について」
・第4部「人間の隷属、ないし感情の力について」
・第5部「知性の力能、ないし人間の自由について」

本読書会では第4部から読み始めます。


第4部から読み始めるのが最も攻略しやすいと考えるためでもありますが、
なにより講師自身が第4部・第5部に強い関心を寄せるためです。

(もちろん、必要に応じて第1部・第2部・第3部の議論にも遡ります)


「徳に従う人々の最高の善はすべての人々に共通であって、すべての人々が等しくこれを楽しむことができる」(『エチカ』第4部定理37より)


『エチカ』は、読者を「最高善(ト・アリストン)の認識」へと導こうとした哲学書とも言えます。


『エチカ』における「最高善」とは、いかなるものであるか。

参加者の皆さまと一緒に、楽しく議論していきたいと思っております!


■協働作業による攻略


「人間にとっては、たがいに交わりを結び、そして自分たちすべてを一体となすのに最も適するような紐帯によって相互に結束すること、一般的に言えば、友情の強化に役立つような事柄を行なうこと、これが何より有益である。」(『エチカ』第4部付録第12項より)


『エチカ』は非常に難解です。


講師自身も経験がありますが、第1部から読み始めたら間違いなく躓きます。


第4部から読み始めても、ひとりの力で読み通すのはなかなか骨が折れます。


ですので、参加者の皆さまと「相互に結束すること」によって、この迷宮を攻略していきたいと思っております!


■イベント詳細


〇テキスト
・岩波文庫のスピノザ『エチカ(上)』、『エチカ(下)』(畠中尚志訳)(第4部は下巻に収録)を読みます。 事前にご購入ください。
中公クラシックスの工藤訳や、スピノザ全集の上野訳をお持ちいただいても構いません。翻訳の違いについては、読書会内でフォローします。

〇進め方
・参加者の皆さまは全員読解にご参加いただきます。
・一段落ずつ音読していただき、 どのように解釈するのかみんなで考えていきます。
・音声をオンにできる方のみご参加ください。
・読解の補助として、講師が解説します。

〇場所
・Zoomを用いたオンラインでの読書会になります。
・スマホやタブレットでのご参加の場合は事前にアプリのダウンロードをお願い致します。
・アプリのダウンロード方法がわからない場合、Zoomサポートにてご確認ください。
・パソコンでのご参加の場合はダウンロードは必要ありません。

〇参加にあたって
・練習の場として、覚えたての知識を気軽に使っていただければ、 と思っております。
・体験ベースの読解も積極的にしていただければと思います。
・うまく論じることができなくても大丈夫です。 練習の場として考えていただければと思います。
・読解にある程度の一貫性をもたせつつも、 多様な読解可能性を保持できるように進んでいく予定です。 ご了承ください。
・自分の主張を無理に相手に押し付けたり、 相手を侮辱する発言をした場合ご退室いただきます。

〇その他
・参加人数が少なくなった場合などは、すべて読み終える前に読書会を終了する場合があります。 ご了承ください。


■読書案内

『エチカ』の内容を概観したい場合は、下記をご参照ください。


・上野修『スピノザの世界 神あるいは自然』(講談社、2005年)
→スピノザの『知性改善論』から、『エチカ』の全体まで概観できる、スピノザ入門書の決定版。


・國分功一郎『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』(講談社、2020年)
→100de名著でのスピノザ講座を土台とした、明快な入門書。


・ドゥルーズ『スピノザ 実践の哲学』(平凡社、鈴木雅大 訳、2012年)
→20世紀フランスの哲学者ジル・ドゥルーズによるスピノザ論。


・チャールズ・ジャレット『知の教科書 スピノザ』(講談社、石垣憲一 訳、2015年)
→『エチカ』の定理のマッピングに役立つ入門書。


・デカルト『哲学原理』(筑摩書房、山田弘明・吉田健太郎、久保田進一 訳、2009年)
→デカルト哲学の到達点。スピノザ哲学に多大な影響を与えた。スピノザ哲学の用語も『哲学原理』由来のものが多いため、必読。


■講師

・Mamo:https://note.com/scholium
・哲学修士。専門はスピノザ。現在はコンサルティングファームに勤務する傍ら、哲学の知見による社会貢献方法を模索中。趣味はドラマ鑑賞や、自然に触れること。


■トアリストン

・ホームページ
https://toariston.tokyo/
・ツイッター
https://twitter.com/philotoariston
・スレッズ
https://www.threads.net/@ philotoariston


*当方は適格請求書発行業者ではないため、インボイス制度に対応した適格請求書の発行はできかねますので予めご了承ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。